素材へのこだわり

 大法紡績は天然繊維の特性を活かすため生地の表面と裏面を違う素材で編む2層構造にこだわります(実用新案第3221442号)。
 天然繊維はシルク・ウール・綿・麻など自然の動植物を原料にして作られた繊維で、ヒトの肌によくなじみ、肌ざわりが良く、吸水性と保温性に優れています。
素材の品質はもちろん、その上で動物性・植物性など、特性が異なる素材の組み合わせにもこだわっています。
 例えば「絹木綿」のように肌に触れる裏面は動物性の絹を使用。絹は成分がヒトの肌に近く、なじみが良く、吸排水に優れています。また、表面は吸水性と耐久性に優れた植物性の綿を使用。綿と絹のそれぞれの良さを併せ持った上質な履き心地を実現しています。


 


特殊弾性糸について

 

特殊弾性糸とはどういったものですか?

 特殊弾性糸は、業界用語でFTY(Filament Twisted Yarn)と言われている糸で、伸縮性のあるポリウレタン糸を軸に、ナイロンなどの長繊維を巻きつけた極細の加工糸のことです。

 FTYでは一般のユーザー様にはわかりにくく、また種類も多くありますので、弊社では、糸の特性が分かるようにまとめて特殊(ソフト)弾性糸と表記させていただいています。

 

製品における含有率は何%位ですか?

 製品によって違いますが、多くて約8%、少ないもので3%位です。



特殊弾性糸が肌に触れませんか?

 特殊弾性糸は、編み目のループの真ん中を通ることになり、編地の中に入ることになります。つまり生地の表にも裏にも出ることはなく、従いましてお肌に当たることはほとんどありません。(図1参照)



特殊弾性糸を使用するメリットは?

 特殊弾性糸を使用することにより、大きな伸縮性を得られ、フィット感に優れた柔らかな製品になります。

 ユーザー様の中には、化学繊維を使用していないものにこだわられる方がおみえになることも承知しています。

 しかし、特殊弾性糸を使用しない製品は伸縮性に乏しく、柔らかさとフィット感の少ない製品になり、履き心地がどうしても損なわれてしまいます。

 私も、特殊弾性糸不使用と使用製品を何度も履き比べました。

 その結果、極少量の化繊の僅かな影響よりも、履き心地に優れ気持ち良く使用できる製品のほうが、冷えとりに大きな効果があると確信いたしました。

 そして、多くのユーザー様からも、同様の感想をお寄せいただいています。
 

 以上のことから、弊社では履き心地を最優先し、ほとんどの製品に特殊弾性糸を使用しています。